2022年に発売された初代bZ4Xは、ホイールのナットが緩むという異例のリコール問題に加え、航続距離の物足りなさや充電速度の遅さで厳しい評価を受けました。トヨタ初の量産EVとしては、正直に言って苦い船出だったと言えます。しかし2025年10月の大幅改良で、この状況は大きく変わりました。航続距離は25%向上して最大746km(WLTC)に達し、価格も最大70万円引き下げられています。この記事では、何が変わったのかを整理したうえで、RAV4との違いも含めて解説します。

bZ4Xの魅力は?
bZ4Xは、RAV4と同じプラットフォームをベースにした電気自動車で、2025年10月の改良でバッテリー・充電性能ともに大きく進化しました。
上級のZグレードは74.7kWhバッテリーを搭載し、4WDモデルでは0-100km/h加速5.1秒という力強い走りを実現しています。150kW級の急速充電器を使えば約28分で10%から80%まで充電でき、寒冷地でも安定して使えるバッテリープレコンディショニング機能も新たに搭載されました。メーカーオプションのソーラー充電システムを使えば、駐車中の太陽光だけで年間最大約1,850km分の走行電力を補うこともできます。
「航続距離が物足りない」という評判は改良でどう変わったか
初代bZ4Xで指摘されていた航続距離の短さと充電の遅さは、2025年10月の改良でバッテリー刷新により大幅に改善され、航続距離は最大746km(WLTC)まで伸びました。
電費も9.0km/kWhと軽EV並みの効率を実現しており、EV初心者が不安に感じやすい「電欠」への心配は、初代よりもかなり和らいでいます。あわせて価格も見直され、最大70万円安い設定に。国のCEV補助金(最大130万円)を活用すれば、実質350万円台から購入できる計算です。2026年2月にはワゴンタイプの「bZ4X Touring」も追加され、ユーザーレビューの満足度は4.73(カテゴリ平均4.26)と高評価を得ています。
試乗でしか分からないポイント
航続距離やスペックの数字が改善されたと言われても、実際の街乗り・高速道路での「電費の落ち方」や、EVならではの静かな加速フィーリングは、乗ってみないと実感できません。特にガソリン車からの乗り換えを検討している方は、回生ブレーキの効き方に慣れが必要な場合があるため、試乗でその感覚を確かめておくことを強くおすすめします。

グレード・価格帯の目安
価格帯はGグレード480万円、Zグレード550万円(FWD)〜600万円(4WD)です。Touringはさらに上のZグレードで575万円(FWD)〜640万円(4WD)。CEV補助金を差し引いた実質価格も踏まえて予算を検討するのが現実的です。
競合車種との比較
| 車種 | 特徴 | bZ4Xとの違い |
|---|---|---|
| トヨタ RAV4 | 同じプラットフォームのハイブリッド/PHEVモデル | エンジンの選択肢がある分、充電インフラを気にせず乗れる |
| 日産 アリア | 同クラスの国産EV | EV同士での乗り味・航続距離・価格帯の比較対象になる |
| トヨタ ハリアー | 内装の質感演出に定評のあるハイブリッドSUV | EVに踏み切るか迷っている場合の現実的な代替候補 |
「フル電動に踏み切るか」で迷っている方は、同じプラットフォームで電動化の幅を選べるRAV4の記事もあわせてご覧ください。

試乗予約の申し込み方法
bZ4Xの試乗は、楽天Car経由で予約すると3分程度で申し込みが完了します。改良後の航続距離・充電性能を実際に確かめたい方は、まず近隣の対象店舗を検索してみてください。楽天Car経由の試乗予約でもらえるポイントの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
改良後のbZ4X、まずは試乗で航続距離の安心感を確かめてみませんか?
よくある質問
Q. 初代で問題になったリコールは解決していますか?
A. 2022年当時に問題となったホイールナットの不具合は、その後の対応で改善されています。現行の改良モデルは、バッテリー・充電性能を含めて別モデルと言えるほど刷新されています。
Q. 航続距離746kmは実際どのくらい走れますか?
A. WLTCモードでの数値のため、エアコン使用や高速走行など実際の使用条件では数値より短くなるのが一般的です。普段の使い方に近い条件での体感は、試乗や販売店への相談で確認するのが確実です。
Q. RAV4とbZ4X、どちらを選べばいいですか?
A. 自宅や職場に充電環境があり、フル電動に抵抗がなければbZ4X、ガソリンスタンドでの給油に慣れた形で電動化のメリットも取り入れたいならRAV4のハイブリッド・PHEVが向いています。
まとめ
bZ4Xは初代こそリコールや航続距離の物足りなさで厳しい船出でしたが、2025年10月の改良でその弱点は大きく解消されました。「昔のイメージ」のまま検討を止めているなら、現行モデルへの試乗で印象を更新してみる価値があります。



