「後悔してた人こそ注目!新型アウディQ5が“痒いところ全部”改良されて帰ってきた」
2025年、アウディはプレミアムミッドサイズSUV「Q5」の新型モデルを正式に発表した。今回のフルモデルチェンジは、単なる“新型”という言葉では収まらない。正直に言って、これまでQ5に惹かれながらも「うーん、ここが惜しい…」と購入をためらっていた人ほど、この変化には驚くはずだ。
そう、今回の主役は“これまでQ5にちょっと不満があった人たち”なのだ。

■「後悔」の声が多かったポイントにメス!──リアシートがまるで別物に
Q5は見た目のバランスやインテリアの質感で高く評価されてきたが、旧モデルには明確な弱点があった。
それが**「後席の狭さと固定式のシート」**。
特にファミリーユースでの利用を考えていた人からは、
「子どもが大きくなってくると、どうしても足元が狭く感じる」
「リクライニングもスライドもしないって、他社SUVに比べて惜しすぎる」
といった口コミが多く、購入を見送る一因になっていた。
しかし今回の新型Q5では、その“不満の声”をきっちりと反映してきた。
- リアシートが前後スライド可能に
- 背もたれ角度のチルト機能を搭載
- ヘッドクリアランスとレッグスペースが拡大
これにより、後席はただの「乗せるだけのスペース」から「リラックスできる居住空間」へと格上げされた印象だ。筆者が試乗した印象としても、腰まわりや背中への圧迫感が減り、長距離ドライブでの疲労感は明らかに違っていた。

■未来的インテリア:ここはもはや“走るリビング”

もう一つ、筆者が感動したのはインテリアの未来感と完成度だ。アウディが得意とするミニマルで洗練されたデザインはそのままに、デジタル装備のレベルが数段アップしている。
まず目を引くのは、11.9インチの湾曲型OLEDバーチャルコックピットと、センターに配置された14.5インチのMMIタッチディスプレイ。これが一体化して「デジタルステージ」としてドライバーの目の前に展開される。まるで映画のワンシーンのようだ。
さらに助手席には、なんと10.9インチの“パッセンジャーディスプレイ”も追加可能。
助手席に座る人もナビやメディア操作ができるなど、クルマ全体を“共有体験の場”として再設計している印象を受ける。
素材にもこだわりが光る。ウッド調のパネルやソフトタッチ素材の組み合わせで、まるで北欧の高級家具に座っているような上質さが漂う。
しかもそれが、800万円前後で手に入るというのだから、驚きだ。

■走りも見た目も「らしさ」が際立つ
パワートレインには全車に**48Vマイルドハイブリッドシステム(MHEV plus)**が搭載されており、静粛性・燃費性能・加速感のバランスが絶妙だ。
ディーゼルモデルのQ5 TDI quattro advancedに乗ってみたが、低速トルクのレスポンスが特に良く、街乗りではストレスを一切感じなかった。
見た目もさらに彫りの深いグリルとシャープなLEDランプが追加され、ひと目で“新型Q5”と分かる存在感を放っている。正直、これなら街でも被りにくいし、何より所有欲を満たしてくれる。
■ グレード・価格帯:悩ましいが、どれを選んでも「失敗」はない

新型アウディQ5は、2025年モデルとして以下の3グレードが展開される予定です(欧州仕様ベースの情報/日本仕様は年末〜来年初頭に正式発表見込み)。
グレード名 | 駆動方式 | パワートレイン | 予想価格帯(円) |
---|---|---|---|
Q5 40 TDI quattro advanced | AWD | 2.0L ディーゼル+MHEV | 約790〜830万 |
Q5 45 TFSI quattro S line | AWD | 2.0L ガソリンターボ+MHEV | 約850〜880万 |
Q5 50 TFSI e quattro(PHEV) | AWD | プラグインハイブリッド | 約900〜1000万(想定) |
ポイントは、全グレードにquattro(アウディの四輪駆動システム)を搭載している点。そして全車が48Vマイルドハイブリッド付きということ。燃費性能と静粛性を高めつつ、アウディらしい「ドライブフィールの良さ」はしっかり守られているのが特徴です。
「ガチ走り派」はTFSI、
「経済性と静けさ重視」はTDI、
「未来志向・エコカー減税狙い」はPHEV、
という選び方が鉄板になりそうです。

■ Q&A:新型アウディQ5でよくある質問

Q1. 新型アウディQ5はいつ日本発売ですか?
A. 2025年末〜2026年初旬の導入が濃厚とされています。先行して欧州で市販され、国内仕様の価格・装備などは2025年Q4頃に発表される見込みです。
Q2. 後席がスライドするようになったのは全グレード共通ですか?
A. はい、今回のフルモデルチェンジでリアシートスライド&チルト機能は全車標準装備になりました。これは旧型で「惜しい」と言われていた部分の大きな改善点です。
Q3. ガソリンモデルとディーゼルモデル、どちらがオススメ?
**A. 街乗り中心+静粛性重視ならディーゼル(TDI)、長距離+走りを楽しみたい人はガソリン(TFSI)**がオススメです。燃費や維持費も微差なので、好みで選べば後悔しにくいです。
Q4. ライバル車と比べて何が強み?
A.「上質な内装」と「バランスの良い走り」は、BMW X3やメルセデスGLCと比較しても秀逸です。特にデジタル装備とリアシート快適性は、2025年時点でQ5が一歩リードしている印象です。

■ 総まとめ:「惜しかったQ5」が「買いのQ5」へ
正直なところ、旧型Q5は「良いけど、あとちょっと惜しい…」という印象のSUVでした。しかし今回のフルモデルチェンジで、**その“惜しい”が見事に改善され、むしろ“強みに転じた”**のが新型Q5の最大の価値です。
- 後席の快適性が大幅UP(後悔解消)
- 未来的な内装と操作系(デジタルステージ)
- 走りも見た目も「アウディらしさ」健在
- グレードごとの個性が明確で選びやすい
ファミリーユースにも、趣味にも、長距離ドライブにも、ちょうどいい。
そして何より「満足感があとからジワジワくるクルマ」──それが、新型アウディQ5の真骨頂です。
マコール
車関連企業に勤務
80年代後期のローバーMINIで走行会に参加
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