さらなる進化を遂げたクラウンスポーツに、2つの新展開
クラウン生誕70周年の節目に合わせて、2025年7月、トヨタは「クラウンスポーツ」に**特別仕様車「The 70th」および新グレード「SPORT G」**を追加発表しました。
もともと完成度の高かったスポーツRSや特別仕様車“THE LIMITED‑MATTE METAL”に続き、より選択肢が広がった今回の追加モデル。単なるカラーバリエーションや装備の小変更では終わらない、「クラウンスポーツの再定義」ともいえる注目の内容を徹底解説します。
特別仕様車「The 70th」:伝統と先進を融合した1台

外装:見る者の目を奪うプレミアムデザイン

「The 70th」の最大の特徴は、専用のツートーンカラーと21インチマットブラックホイールによる重厚な存在感。とりわけ「プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール」の組み合わせは、静謐さと躍動感を共存させています。
また、リアピラーにまで渡るメタル調塗装が生む反射の陰影は、街灯の下でも異彩を放つ演出に。これは既存モデルの延長線ではなく、まさに**クラウンならではの「品格スポーツ」**という新カテゴリを提示していると言えます。
内装:ブラック×専用加飾のラグジュアリー空間

内装は、ブラックラスター基調の加飾パネルと、専用の「レーザーエッチングパネル」が採用され、まさに“夜のVIPラウンジ”を彷彿とさせる落ち着きと緊張感。カーテシランプにはクラウンロゴが浮かび上がるプロジェクター式が使われ、細部にも70周年記念の気品が宿っています。
高級感を一段階引き上げるシフトノブとマニュアルケース付きの専用キーも地味に嬉しいポイントです。




限定販売:THE CROWN店のみ、数百台規模の可能性も

この「The 70th」は、クラウン専門販売店「THE CROWN」限定販売となっており、全国で6店舗程度に限られた取扱いです。特別仕様車であると同時に、販売チャネルも特別という位置付けは、手にする人の所有満足度を一段と高めてくれます。
新グレード「SPORT G」:若年層・ファミリー層も視野に入れたエントリーモデル

価格は約520万円から。必要十分な装備に絞った戦略的モデル

「SPORT G」は、Zグレードの外観イメージをほぼ踏襲しつつ、内装や装備を一部簡略化することで手が届きやすい価格帯を実現。価格は税込520万円前後と、RSなどに比べて100万円以上安価な設定です。

装備は必要最低限に厳選されており、シートはファブリック+合皮のコンビネーション仕様、本革ステアリングやToyota Safety Senseなどはきちんと搭載。それでいて、助手席パワーシートや後席エアコンなどは非搭載となっており、**「走りと見た目は欲しい、でも価格も重視」**という層に刺さる内容です。
全グレードへの装備改良:細かいが嬉しいアップデートも
2025年7月の改良で、クラウンスポーツ全体にいくつかの仕様向上も加わりました。
- 全グレードでスマートエントリーが後席にも対応。リアドアからの利便性が向上。
- 一部車体色(レッドⅢ、マスタード、アッシュ)でシャークフィンアンテナがブラック塗装に。
- RSグレードには新たにブラック内装が追加設定され、赤以外を希望するユーザーにも朗報。
細かい変更ながら、ユーザーの声を反映したアップデートで、日常の満足度に直結する内容です。
価格とグレード構成まとめ(2025年7月時点)
グレード名 | パワートレイン | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|
SPORT G | HEV | 約520万円 | 必要装備を厳選したエントリーモデル |
SPORT Z | HEV | 約590万円 | 装備充実+スタンダードな上級モデル |
RS | PHEV | 約765万円 | リア操舵・プレミアム装備+スポーツ志向 |
THE 70th(HEV) | HEV | 約597万円 | 専用カラー・内外装加飾+THE CROWN限定 |
THE 70th(PHEV) | PHEV | 約770万円 | RSベースの特別仕様、リア操舵・限定装備あり |
RS “THE LIMITED-MATTE” | PHEV | 約820万円 | マット塗装+最上級仕様+数量限定 |
実際の試乗レビューから見えた“リアル”
YouTuberやジャーナリストの実走レビューでは、特にPHEVモデルのリア操舵による安定性の高さや、マット塗装の光沢感への評価が高く、見た目と走りの両立が実感できるとのこと。反面、マット塗装は洗車キズや汚れの扱いに注意が必要という声もあり、維持の難易度は上級者向け。
総まとめ:クラウンスポーツの選択肢は“贅沢な悩み”へ
今回の追加により、クラウンスポーツは単なるラグジュアリーSUVではなく、「スポーツ・プレミアム・エントリー・限定」という多軸展開が可能なシリーズへと成長しました。
- 特別感や限定性を求めるなら → The 70th
- 走りも装備も重視するなら → RS or RSM
- コスパ重視・見た目は妥協したくないなら → SPORT G
クラウンらしさを保ちつつ、より多くのユーザーの“こだわり”に応える懐の深さ。もはや国産SUVの中でも別格のポジションを築いたといえるでしょう。
マットメタル クラウンスポーツがもたらす新たな価値

新型クラウンシリーズに追加された特別仕様車の“マットメタル”は、従来のクラウンスポーツにさらなる魅力を吹き込み、多くの注目を集めています。トヨタ公式サイトや口コミサイトでも、「一度見たら忘れられない」「高級感が段違い」といった声が目立ち、従来の塗装とは一線を画す個性が際立つ仕上がりです。ここでは、そのマットメタルが生み出す新しい価値や購入のポイントを解説していきます。
マットメタルカラーはどんな色味?洗車は難しい?メンテナンスは?

最初に注目したいのは、マットメタルの質感とカラーです。
ただのつや消しではなく、メタリック感を含んだ独特の輝きがあり、見る角度によって陰影が変化します。
トヨタ公式カタログによると、従来の艶あり塗装に比べて光沢を抑えることでボディラインがより際立ち、高級感とスポーティさが同居するデザインに仕上がるのが特徴とされています。さらに、メタリック成分を配合することで、一般的なマットブラックよりも傷が目立ちにくいメリットもあるとのことです。
洗車に関して、一般のマット塗装は非常にデリケートな為、定期的なメンテナンスが必須ですが、マットメタルは通常の塗装と手入れは変わらないようです。
口コミサイトでは、「指紋や汚れが目立ちにくい」「洗車後の仕上がりが独特で、ついつい見とれてしまいそう」という声が多く見られます。実際にマットメタル仕様を目にしたユーザーからは「写真より実物が数倍カッコいい」と評価されており、実車を見て初めてわかる魅力があるようです。
単なる艶消しの“地味さ”ではなく、上品な光沢感を兼ね備えた“異次元の存在感”がマットメタルの最大の利点と言えるでしょう。ちなみに、内装色は特別設定内装色 「ブラックラスター」。

購入できる店舗は全国で4店舗
この特別仕様車を手に入れる際に、まず気になるのは取り扱い店舗です。
公式サイトの情報では、マットメタル仕様のクラウンスポーツは限られた販売店でのみ予約・購入が可能となっています。
生産数や塗装の特別工程が限られていることから、トヨタの中でも指定された拠点でしか扱えない仕組みになっているようです。こうした限定感が、所有する喜びをさらに高める要因にもなっています。
口コミでは「地元では取り扱いがなく、隣県のディーラーに問い合わせて購入予約した」「全国4店舗しか扱いがないと聞いて驚いた」という声が散見されます。
購入を検討している方は、早めに公式ページや販売店に問い合わせることで、在庫状況や購入予約の可否を確認することが得策です。

ベース車両はSPORT RS!PHEVモデルのみの販売

マットメタル仕様のクラウンスポーツは、エンジンラインナップにも特徴があります。ベースは高性能グレードの“SPORT RS”PHEV(プラグインハイブリッド)モデルに限定されている点が大きなポイントです。ここからは、PHEVモデルならではの魅力や価格動向を探ってみましょう。
クラウンスポーツPHEV マットメタルの特徴
まずはPHEVモデルの優位性に注目します。
SPORT RSグレードは走行性能が高く、さらにPHEVシステムによって燃費効率と静粛性にも優れています。
トヨタ公式ページのスペック情報では、エンジンとモーターの両方を併用することで、発進時のトルクや高速走行時の安定感が大きく向上。環境性能もガソリン車と比べると格段に優れており、都内のように渋滞が多い地域ではEV走行を活用することで燃費メリットを感じやすいとされています。
実際の口コミでは「発進時の加速が滑らかで、ガソリンモデルとは別物」「PHEVだからこそ重厚感があるが、思いのほか小回りが効く」という声が多いです。
マットメタル仕様のクラウンスポーツは、走りと環境性能を両立させたいユーザーにとって、唯一無二の選択肢と言えるでしょう。
マットメタルの価格と販売動向
次に気になるのが価格帯です。
特別仕様車のため、通常のクラウンスポーツRS PHEVよりも価格は高めに設定されています。
特別仕様車 SPORT RS “ THE LIMITED-MATTE METAL”
8,200,000円(税込)
特別な塗装工程や限定生産数を踏まえると、追加コストがかかるのは当然とも言えます。トヨタディーラーの担当者によれば、「プレミアム感と希少性を重視するユーザーが多く、値引き交渉は難しい」と予想されています。
あるレビューサイトでは「購入時の値引きはほぼゼロだったが、手にしたときの満足感が大きい」「下取り価格を含めて相談したが、特別仕様車のため大幅値引きは期待できなかった」というコメントが寄せられています。
販売動向としては“抽選販売”に近い感覚で、納期も長期化しがちなので、早めの決断が必要になるかもしれません。
納期・中古市場・抽選情報まとめ
ここでは、実際にオーダーした際の納期や、中古市場への流通見込み、さらに抽選情報の有無についてまとめます。特別仕様車は生産台数が限られるため、こうした情報は購入検討者にとって重要な要素となります。
クラウンスポーツマットメタルの納期はいつ?
まずは多くの人が気になる納期についてです。
公式ページでも明確な納期は提示されておらず、受注状況や生産スケジュールによって変動する可能性が高いとされています。
マットメタル塗装は通常の塗装と異なり、製造ラインでの工程が増えることや、生産台数が制限されていることが大きな要因です。さらに、PHEVシステム自体が世界的に需要が伸びているため、部品供給の面でも余裕がないケースがあります。
口コミサイトの書き込みを見ると、「3か月待ちと言われたが、実際には半年かかった」「注文時期によっては1年近く待つこともあるらしい」という声が散見されます。
希望納期がある場合は、ディーラーに最新の生産スケジュールを必ず確認し、早めの予約を心がけることが肝心です。
マットブラック リセール予想
続いて、同じく人気のマットブラックや特別仕様車全般のリセールバリューについて考えます。
マット系塗装は人気が高い反面、中古市場での評価が分かれることがあります。
一般的に、中古車市場では“万人受けするカラー”が好まれがちですが、マットブラックやマットメタルのような個性派カラーは、特定の層に熱狂的に支持される反面、敬遠する人もいるのが現実です。
ある中古車販売店の情報では「希少価値を理解してくれる買い手がいると高値がつきやすいが、時間がかかることもある」という声があります。一方で「クラウンのブランド力があるので、特別仕様車は比較的高値をキープしやすい」という意見も多いようです。
マットブラックやマットメタルは“特別感”を好むオーナーにとっては魅力的ですが、先に説明した「手入れの難しさ」とのイメージが先行しているため、売却を考える際には購入層が限定される点を念頭に置くとよいでしょう。
特別仕様車マットメタルの抽選状況
最後に、購入方法として“抽選”があるのかどうかを確認します。
公式には“抽選販売”とは明言されていませんが、生産台数や在庫数によってはディーラーで優先度を決めるケースがあるようです。
実際のところ、受注数が上回れば先着順や抽選になる可能性は否定できません。店舗によっては事前の商談予約が必要だったり、定期的に入庫予定台数が決まっていたりと状況が異なります。
口コミサイトでも「希望グレードが入荷されず、次回入荷枠の優先順位に入れられた」「商談時に抽選のような形で案内された」という事例が報告されています。
絶対に手に入れたい場合は、早めに販売店とこまめに連絡を取り合い、入荷情報を逃さないようにすることが大切です。

新型クラウンの特別仕様車は買いか?
ここまで紹介してきた情報を踏まえると、特別仕様車のマットメタルは非常に魅力的ですが、同時に限定感や価格面でのハードルも存在します。ここでは、次に登場が噂される特別仕様車や他車との比較など、検討材料となる情報をまとめます。

特別仕様車の第2弾はクラウンセダンのマッドブラック!
まず注目すべきは、クラウンセダンにも特別仕様車が追加されるという噂です。
ネット上では「第2弾として、クラウンセダンのマッドブラックが登場予定」という情報が話題になっています。
トヨタはクラウンを“シリーズ化”しており、スポーツ・セダン・エステート・クロスオーバーとラインナップを拡充。各モデルごとに特別仕様車を投入する流れが濃厚と見られます。また、海外では「クラウン」の名前を使ったミニバンなども存在しており、今後の追加発表があるかもしれません。
ある自動車専門誌のインタビュー記事では「セダンも近い将来、特別カラーを用意する計画がある」という開発陣のコメントが掲載されており、期待が高まっています。
もしセダンにもマット系塗装が採用されれば、クラウンシリーズ全体での人気をさらに押し上げることは間違いないでしょう。
クラウンスポーツ マットメタルVSプロサングエ

比較対象として話題に挙がるのが、フェラーリ初の4ドアSUV風「プロサングエ」です。
一見、セグメントが違うように見えますが、高級SUV市場で唯一無二の存在感を放つプロサングエと、クラウンスポーツの“和製ラグジュアリーSUV”としての立ち位置を比べる声が増えています。
プロサングエは価格帯が数千万円クラスであり、富裕層向けのハイエンドモデル。一方のクラウンスポーツ マットメタルは、あくまで国産のハイエンドSUVとして、実用性とプレミアム感を両立する方向性が強いです。
自動車評論家のブログなどでは「フェラーリSUVは夢の存在だが、クラウンスポーツは実用域で手が届きやすい上に、走りの楽しさも十分に味わえる」と評されています。
絶対的なブランド力ではフェラーリに軍配が上がるかもしれませんが、“現実的な高級感”と“国産ならではの信頼性”を重視するなら、クラウンスポーツ マットメタルが魅力的な選択肢になるでしょう。
まとめ
クラウンスポーツの特別仕様車“マットメタル”は、その異次元の質感と高性能PHEVシステム、そして希少性の高さが相まって、多くのクルマ好きを虜にしています。価格面や限定販売店の少なさなど、購入ハードルは決して低くありませんが、その分オーナーの満足度や所有感は他のモデルを圧倒するとの声も多いです。さらに今後は、クラウンセダンのマッドブラックなど新たな特別仕様車の登場も噂されており、クラウンシリーズ全体がさらなる盛り上がりを見せることが予想されます。もし“人とは違う一台”を求めるのであれば、今こそマットメタル仕様のクラウンスポーツを検討してみる価値は大いにあるでしょう。
マコール
車関連企業に勤務
80年代後期のローバーMINIで走行会に参加
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