スバル S210のスペック詳細と進化ポイント

2025年1月、東京オートサロンでスバルとSTIが共同開発したコンプリートカー「S210」が初公開されました。このモデルは、WRX S4をベースに、STIが培ってきたモータースポーツの技術を投入し、走行性能と快適性を高次元で融合させた特別仕様車です。
主要スペック:
- 全長×全幅×全高: 4690×1845×1465mm
- 車両重量: 1630kg(開発目標値)
- エンジン: FA24型 2.4L 水平対向4気筒 直噴ターボ
- 最高出力: 300PS / 5700rpm
- 最大トルク: 375Nm / 2000-5600rpm
- トランスミッション: スバルパフォーマンストランスミッション(CVT)
- 駆動方式: AWD(S210専用セッティング)
- タイヤサイズ: 255/35R19(ミシュラン製)
- ブレーキ: ブレンボ製ベンチレーテッドディスク(前後)
Sシリーズ初の2ペダル仕様となるCVTの採用は、従来のMTモデルとは一線を画す新たな走行体験を提供します。また、専用のサスペンションセッティングや高性能ブレーキシステムにより、日常の快適性とスポーツ走行時の安定性を両立しています。

スバル S210の価格と予約・販売情報
- 販売台数: 500台限定(抽選販売)
- 価格: 未発表(予想価格:約650万円)
- 予約方法: スバル公式サイトまたは販売店での抽選申し込み(詳細は公式発表待ち)
- 発売時期: 2025年夏予定
限定500台の抽選販売となるため、購入を希望する方は早めの情報収集と準備が必要です。過去のSシリーズ同様、抽選倍率が高くなることが予想されます。
スバル S210のプロトタイプとカタログ情報

東京オートサロン2025で初公開されたS210プロトタイプは、STIの最新技術とデザインが凝縮されたモデルです。詳細なスペックや装備内容については、STI公式サイトでカタログ請求が可能となっています。
歴代STIモデルの特徴と評価
スバルのSシリーズは、モータースポーツで培った技術を市販車にフィードバックするコンセプトのもと、限定生産されてきました。以下に、主要なモデルの特徴と評価を紹介します。
歴代STIモデルとの比較一覧【進化が一目でわかる!】
モデル名 | 年式 | 馬力 | トランスミッション | 限定台数 | 価格(当時) |
---|---|---|---|---|---|
S201 | 2000 | 300ps | 6MT | 300台 | 約390万円 |
S202 | 2002 | 320ps | 6MT | 400台 | 約420万円 |
S203 | 2004 | 320ps | 6MT | 555台 | 約450万円 |
S204 | 2006 | 320ps | 6MT | 600台 | 約480万円 |
S206 | 2011 | 320ps | 6MT | 300台 | 約500万円 |
S207 | 2015 | 328ps | 6MT | 400台 | 約550万円 |
S208 | 2017 | 329ps | 6MT | 450台 | 約600万円 |
S210 | 2025(予定) | 300ps | CVT(2ペダル) | 500台 | 約650万円(予想) |
S203(2004年)
WRCドライバーのペター・ソルベルグが開発に参加し、欧州プレミアムスポーツを意識したモデル。ピストンやコンロッドのバランス取りを手作業で行い、最高出力320ps、最大トルク43.0kgmを実現。プレミアム性と走行性能を両立させた一台です。
S206(2011年)
ニュルブルクリンク24時間レースでのクラス優勝を記念して開発されたモデル。EJ20エンジンにボールベアリングターボや専用ECUを採用し、最高出力320ps、最大トルク44.0kgmを発揮。ビルシュタイン製ダンパーやBBS製19インチホイールなど、走行性能を高める装備が充実しています。
S207(2015年)
Sシリーズ史上最高のスペックを誇るモデル。エンジン出力は328psに向上し、専用のビルシュタイン製「DampMatic II」サスペンションやブレンボ製ブレーキを装備。NBR CHALLENGE PACKAGEには、ドライカーボン製リヤスポイラーや専用カラーのサンライズイエローが設定されました。
S208(2017年)
S207をさらに熟成させたモデルで、最高出力は329psに達し、加速性能が向上。可変減衰力サスペンション「DampMatic II」やアクティブ・トルク・ベクタリングなど、先進的な装備を採用。450台の限定販売に対し、2600件以上の注文が殺到し、高い人気を博しました。
スバル S210の評価とリセールバリューは?
ス210は、Sシリーズ初のCVT採用モデルとして注目を集めています。従来のMTモデルと比較して、日常での扱いやすさや快適性が向上している一方で、スポーツ走行時のレスポンスやダイレクト感を重視する一部のファンからは賛否が分かれています。
とはいえ、STIによる専用セッティングが施されており、「ただのCVT」とは一線を画すパフォーマンスを発揮する点が高く評価されています。試乗レポートでは、加速の滑らかさやブレーキの制動力、コーナリング時の安定感に驚く声も多く見受けられます。
限定500台という希少性から、発売後のリセールバリューは非常に高くなると予想されます。過去のSシリーズも例外なくプレミア価格で取引されており、S210も中古市場では高値安定が見込まれます。

スバル S210の中古市場は?(発売後更新予定)
現時点では、S210はまだ発売前のため中古車市場には出回っていませんが、過去モデルの傾向から見ると、
- 購入後すぐに転売されるケースがある(いわゆる「即売り」)
- 程度の良い車両はプレミア価格で出回る
- 抽選に外れたユーザーが中古市場での購入を検討するため、初期相場は高騰しやすい
といった傾向が予想されます。中古での購入を検討している方は、状態や履歴の確認を慎重に行う必要があります。

まとめ|スバル 新型 S210の注目ポイントと今後に期待
スバルWRX S210は、歴代STIモデルの伝統を受け継ぎつつも、CVTを採用したことで新たな時代の幕開けを感じさせる一台です。快適性・走行性能・限定性という3つの魅力を兼ね備え、スバリストのみならず幅広い層に注目されています。
歴代Sシリーズの輝かしい成績と共に、今後S210がどのように評価され、語り継がれていくのか、非常に楽しみな存在です。
今後の予約受付や抽選方法、正式な価格発表など、続報はスバル公式サイトやSTIのニュースページを要チェックです。
マコール
車関連企業に勤務
80年代後期のローバーMINIで走行会に参加
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