オートバックスで販売されている「リンロンタイヤ(LINGLONG TIRE)」をご存知でしょうか?
4本セットで税込9,800円〜という驚異的な価格ながら、経済性と快適性を兼ね備えたコンフォートタイヤとして注目を集めています。

この記事では、リンロンタイヤの評判や性能、製品ラインナップ、実際のユーザーレビューまで、購入を検討している方が知りたい情報を徹底的に解説します。
目次
- リンロンタイヤとは?どこの国のメーカー?
- リンロンタイヤの会社概要と信頼性
- オートバックスで販売されているリンロンタイヤ
- 製品ラインナップ詳細
- コンフォートマスター(COMFORT MASTER)
- グリーンマックス(GREEN-Max)
- スポーツマスター
- その他の製品
- リンロンタイヤの評判・口コミ・レビュー
- リンロンタイヤの性能評価
- 価格とコストパフォーマンス
- サイズ展開と取扱店
- リンロンタイヤの耐久性と寿命
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. リンロンタイヤ(Linglong Tire)とは?どこの国のメーカー?
リンロンタイヤ
リンロンタイヤは中国のタイヤメーカーです。正式には「Shandong Linglong Tire Co., Ltd(山東リンロンタイヤ)」という会社が製造しています。
「中国製のタイヤは大丈夫?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、リンロンタイヤは中国国内では大手タイヤメーカーとして知られており、世界180カ国以上で販売実績があります。
ブランドの位置づけ
リンロンタイヤは、経済性を重視しながらも、静粛性や乗り心地といった快適性も追求した「コンフォートタイヤ」というカテゴリーに位置づけられています。
オートバックスでは、価格を抑えつつも一定の品質を求めるユーザー向けに、プライベートブランド的な存在として展開されています。
2. リンロンタイヤの会社概要と信頼性
会社データ(公式情報より)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | Shandong Linglong Tyre Co., Ltd |
| 設立 | 1975年設立 |
| 上場 | 上海取引所上場(2016年7月6日) |
| 本社所在地 | 中国 山東省煙台招遠市 |
| 従業員数 | 約1.8万人 |
| 売上高 | 約3,000百万ドル |
| 生産拠点 | 世界12拠点(3カ国) |
| 研究開発拠点 | 世界7拠点(3カ国) |
製造拠点
リンロンタイヤは中国国内に5つの工場(招遠市、徳州市、柳州市、荊門市、長春市)を保有し、海外ではタイとセルビアにも製造拠点を展開しています。
オートバックスで販売されている「コンフォートマスター」と「グリーンマックス」は、招遠工場と徳州工場で生産されています。
OE供給実績
中国国内では、Audi、VW(フォルクスワーゲン)、Fordなどの新車装着タイヤとしても採用されており、一定の品質基準をクリアしていることが証明されています。
保有ブランド
リンロンは「LINGLONG TIRE」ブランドのほか、「ATLAS TIRE」などの複数ブランドを保有する大手メーカーです。
3. オートバックスで販売されているリンロンタイヤ
オートバックス限定展開
リンロンタイヤは、日本ではオートバックスが主要な取扱店となっています。オートバックスの公式オンラインショップでも購入可能です。
価格戦略
オートバックスでは、リンロンタイヤを「経済性重視のエントリーモデル」として位置づけており、販売されているタイヤの中でも最安値クラスに設定されています。
4本セットで税込9,800円〜という価格は、軽自動車ユーザーやコストを抑えたい方にとって非常に魅力的です。
取扱店舗
- オートバックス全国店舗
- オートバックス公式オンラインショップ
- 一部のタイヤ専門店
オンラインで購入して店舗で取り付けるサービスも利用できるため、忙しい方でも便利に購入できます。
4. 製品ラインナップ詳細
リンロンタイヤには複数の製品ラインがあります。ここでは、オートバックスで販売されている主要製品を中心に解説します。
コンフォートマスター(COMFORT MASTER)
製品コンセプト
経済性と快適性を兼ね備えたコンフォートタイヤとして開発された、リンロンタイヤのフラッグシップモデルです。
主な特徴
1. 静粛性への配慮
- 縦溝に配置された「サイレントウォール」により、タイヤ回転中の共振を効果的に低減
- 静かな乗り心地を実現
2. パターンデザイン
- ショルダー部とセンター部に異なるピッチのパターンを採用
- 路面接地時に発生する騒音を分散
- より静かで快適な乗り心地
3. 構造設計
- 倒れこみを防ぐ構造を採用
- 左右非対称パターン
- 回転方向指定なし(装着が簡単)
4. 注意点
- 非低燃費タイヤ(転がり抵抗はやや高め)
対応サイズ
軽自動車からコンパクトカー、ミドルクラスセダンまで幅広く対応:
| インチ | 主なサイズ例 | 対応車種例 |
|---|---|---|
| 13インチ | 155/80R13 | 軽自動車 |
| 14インチ | 155/65R14, 165/65R14, 175/65R14 | 軽自動車、コンパクトカー |
| 15インチ | 175/65R15, 185/65R15, 195/65R15 | コンパクトカー、セダン |
| 16インチ | 205/60R16, 205/55R16 | ミドルクラスセダン、SUV |
| 17インチ | 225/65R17 | SUV(ハリアーなど) |
※生産国:中国
グリーンマックス(GREEN-Max)
製品コンセプト
ドライ路面もウェット路面にも対応できる、優れたハンドリング性能と排水性を実現したタイヤです。
主な特徴
1. 独自配合コンパウンド
- 高性能コンパウンドの採用
- ドライ路面はもちろん、ウェット路面でのハンドリングの安心感を向上
2. パターン&ショルダーデザイン
- 連続したセンターパターンにより直進安定性が向上
- 大型ショルダーブロックがハンドリング性能とステアリングフィードバックを改善
3. 排水性
- 排水性に配慮したパターン設計
- ウェット路面での安全性向上
4. その他の特徴
- 左右非対称パターン
- 回転方向指定なし
- 非低燃費タイヤ
対応サイズ
スポーティーな走りを求めるユーザー向け:
| インチ | 主なサイズ例 | 対応車種例 |
|---|---|---|
| 17インチ | 215/45R17 | スポーツセダン、スポーツコンパクト |
| 18インチ | 215/45R18 | スポーツセダン |
| 19インチ | 245/40R19 | スポーツカー、大型セダン |
※生産国:中国
スポーツマスター(SPORTS MASTER)
グリーンマックスよりもさらにスポーツ走行を重視したモデルです。ハイグリップ性能を求めるユーザー向けの製品ラインです。
その他の製品
GREEN-MAX WINTER UHP(スタッドレスタイヤ)
リンロンタイヤは、サマータイヤだけでなくスタッドレスタイヤも展開しています。価格を抑えたい冬タイヤを探している方にも選択肢となります。
ドリフト・モータースポーツ向け
リンロンタイヤは、D1グランプリなどのモータースポーツにも参戦しており、ドリフト競技用のタイヤも製造しています。一部のタイヤショップでは競技向けモデルも取り扱われています。
5. リンロンタイヤの評判・口コミ・レビュー
実際にリンロンタイヤを使用しているユーザーの声をまとめました。
良い評判・口コミ
価格面
- 「4本で1万円台は破格。コスパ最強」
- 「車の乗り換え前提なら十分な選択肢」
- 「軽自動車なら十分すぎる性能」
静粛性・乗り心地
- 「ロードノイズが静かで乗り心地も良い」
- 「この価格帯では驚くほど静か」
- 「普段使いには何の問題もない」
性能面
- 「街乗りレベルなら国産タイヤと大差ない」
- 「雨の日も特に問題なく走れる」
- 「普通に使う分には十分な性能」
気になる評判・口コミ
耐久性・寿命
- 「国産タイヤと比べると摩耗が早い気がする」
- 「2〜3年で交換時期がくるかも」
- 「長距離走行が多い人には向かないかも」
ブランドイメージ
- 「中国製と聞いて最初は不安だった」
- 「安すぎてやばいのでは?と心配になる」
- 「有名ブランドと比べると不安要素はある」
用途による評価
- 「高速走行では安定感がやや劣る」
- 「スポーツ走行には不向き」
- 「限界性能は国産ハイグリップタイヤには及ばない」
スタッドレスタイヤのレビュー
実際にリンロンのスタッドレス「GREEN MAX WINTER UHP」を使用したユーザーからは、
- 「関東圏の積雪程度なら問題なく使える」
- 「いろは坂でもグリップが続いて安心」
- 「日常使いには十分な性能」
といった声が見られました。ただし、本格的な雪国での使用には慎重な判断が必要です。
6. リンロンタイヤの性能評価
総合評価
| 評価項目 | 評価(5段階) | コメント |
|---|---|---|
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 価格を考えれば最高レベル |
| 静粛性 | ★★★☆☆ | この価格帯では優秀 |
| 乗り心地 | ★★★☆☆ | 普段使いには十分 |
| ウェット性能 | ★★★☆☆ | 日常走行では問題なし |
| ドライグリップ | ★★★☆☆ | 街乗りには十分 |
| 耐久性 | ★★☆☆☆ | 国産タイヤよりやや劣る |
| ブランド信頼性 | ★★☆☆☆ | 実績はあるが知名度は低い |
どんな人におすすめ?
おすすめできる人
- 軽自動車やコンパクトカーユーザー
- 街乗り中心で高速道路をあまり使わない人
- 近々車の乗り換えを予定している人
- とにかくコストを抑えたい人
- 年間走行距離が少ない人(〜1万km程度)
- セカンドカーのタイヤを探している人
慎重に検討すべき人
- 高速道路を頻繁に利用する人
- スポーツ走行を楽しみたい人
- 長期間(5年以上)使用したい人
- 年間走行距離が多い人(2万km以上)
- ブランド・安心感を重視する人
7. 価格とコストパフォーマンス
価格帯
コンフォートマスター
- 軽自動車サイズ(13〜14インチ): 4本セット 9,800円〜15,000円程度
- コンパクトカーサイズ(15インチ): 4本セット 15,000円〜20,000円程度
- ミドルクラス(16インチ): 4本セット 20,000円〜30,000円程度
- SUVサイズ(17インチ): 4本セット 30,000円〜40,000円程度
※価格は店舗・時期により変動します
グリーンマックス
- 17インチ〜19インチ: 4本セット 25,000円〜45,000円程度
国産タイヤとの価格比較
同サイズの国産タイヤ(ブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマなど)と比較すると、リンロンタイヤは約1/2〜1/3の価格です。
例:
- 国産タイヤ(155/65R14): 4本セット 30,000〜50,000円
- リンロンタイヤ(155/65R14): 4本セット 10,000〜15,000円
値上げ情報
2024年以降、原材料費の高騰により、アジアンタイヤ全般で値上げの動きが見られます。リンロンタイヤも一部サイズで価格改定が行われる可能性があります。
購入を検討している方は、セール時期を狙うとさらにお得に購入できる場合があります。
8. サイズ展開と取扱店
サイズ展開
リンロンタイヤは、軽自動車からSUVまで幅広いサイズ展開が魅力です。
コンフォートマスターのサイズ一覧
13インチ
- 155/80R13
14インチ
- 155/65R14
- 165/65R14
- 165/70R14
- 175/65R14
- 175/70R14
- 185/70R14
- 165/55R14
15インチ
- 165/55R15
- 175/65R15
- 185/65R15
- 185/60R15
- 195/65R15
16インチ
- 205/55R16
- 205/60R16
17インチ
- 225/65R17
取扱店・購入方法
オートバックス
- 全国のオートバックス店舗
- オートバックス公式オンラインショップ
オンラインで注文して店舗で取り付けサービスも利用可能です。
その他の購入先
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- Amazon(一部サイズ)
- タイヤ専門通販サイト
ただし、オートバックス以外での購入の場合、取り付け工賃が別途必要になる場合があります。
代理店情報
日本国内では、オートバックスが実質的な独占販売代理店となっています。
9. リンロンタイヤの耐久性と寿命
平均的な寿命
ユーザーレビューやブログ記事から推測される平均的な寿命:
- 街乗り中心(年間5,000〜8,000km): 3〜4年
- 通勤使用(年間10,000〜15,000km): 2〜3年
- 高速利用多め(年間20,000km以上): 1.5〜2年
国産タイヤとの比較
国産タイヤと比較すると、耐摩耗性能はやや劣る印象です。国産タイヤが4〜5年持つところ、リンロンタイヤは2〜3年程度と考えるのが妥当でしょう。
耐久性を高めるコツ
- 適切な空気圧管理: 月1回は空気圧をチェック
- 定期的なローテーション: 5,000km〜10,000kmごとにタイヤローテーション
- 急発進・急ブレーキを避ける: タイヤへの負担を減らす
- 適切な保管: 使用しない時は直射日光を避けて保管
コスト対効果で考える
価格が国産タイヤの1/2〜1/3であることを考えると、寿命が半分〜2/3程度でも、トータルコストではほぼ同等か、むしろお得という計算になります。
10. よくある質問(FAQ)
Q1: リンロンタイヤは安全ですか?
A: 基本的な安全性は確保されています。中国国内ではAudi、VWなどの新車にも採用されており、一定の品質基準をクリアしています。ただし、限界性能や耐久性は国産タイヤに劣る可能性があります。日常走行には問題ありませんが、スポーツ走行や過酷な使用には向いていません。
Q2: 「やばい」という評判を見たのですが…
A: 「やばい」という言葉は、主に「安すぎて不安」という意味で使われることが多いようです。実際に使用したユーザーからは、「思ったより普通に使える」「この価格なら十分」という声が多く見られます。過度に心配する必要はありませんが、予算に余裕があるなら国産タイヤを選ぶのも一つの選択肢です。
Q3: ホワイトリボンタイヤはありますか?
A: リンロンタイヤには、サイドウォールにホワイトリボン(白いライン)が入ったクラシックカー向けのモデルも存在します。ただし、日本での取り扱いは限定的です。
Q4: ロゴのデザインは?
A: リンロンタイヤのロゴは、「LINGLONG」の文字が刻まれたシンプルなデザインです。タイヤのサイドウォールにブランド名とモデル名が表示されています。
Q5: 引っ張りタイヤとして使えますか?
A: サイドウォールが比較的柔らかめなため、引っ張りタイヤとして使用しているユーザーもいます。ただし、安全性の観点から推奨されるものではありません。
Q6: レースクイーンはいますか?
A: リンロンタイヤは、D1グランプリなどのモータースポーツイベントにも参加しており、イベント会場ではプロモーション活動が行われています。
Q7: ホームページはありますか?
A:
- 公式サイト(英語): https://en.linglong.cn/
- オートバックス特設ページ: https://shop.autobacs.com/ja/feature/linglong
Q8: Wikiに情報はありますか?
A: 日本語版Wikipediaには詳細な情報はありませんが、英語版やWeb上のレビューサイトで情報を見つけることができます。
11. まとめ
リンロンタイヤはこんな人におすすめ
✅ コストを最優先したい人 ✅ 街乗り中心で高速道路をあまり使わない人 ✅ 軽自動車やコンパクトカーのユーザー ✅ 近々車の乗り換えを予定している人 ✅ セカンドカー用のタイヤを探している人
慎重に検討すべき人
❌ 高速走行が多い人 ❌ スポーツ走行を楽しみたい人 ❌ 長期間(5年以上)使いたい人 ❌ ブランドや安心感を重視する人
最終評価
リンロンタイヤは、**「価格と性能のバランスを考えると、日常使いには十分な選択肢」**と言えます。
国産タイヤのような絶対的な信頼性や耐久性は期待できませんが、街乗り中心で年間走行距離が少ない方にとっては、非常にコストパフォーマンスの高いタイヤです。
「とにかく安く済ませたい」「車検までの繋ぎで使いたい」という明確な目的がある方には、自信を持っておすすめできる製品です。
購入時のポイント
- 用途を明確にする: 自分の走行スタイルに合っているか確認
- サイズを確認: オートバックスの公式サイトで対応サイズをチェック
- セール時期を狙う: オートバックスのセールやクーポンを活用
- 取り付けもセットで: オンライン購入+店舗取り付けが便利
- 保証内容を確認: 購入前に保証内容を確認しておく
おわりに
タイヤは車の安全性に直結する重要なパーツです。リンロンタイヤは「激安」というイメージが先行しがちですが、適切な用途で使用すれば、十分に満足できる性能を発揮します。
この記事が、あなたのタイヤ選びの参考になれば幸いです。購入を検討される際は、ぜひオートバックスの店舗で実物を確認し、スタッフに相談してみてください。
関連情報
※本記事の情報は2025年11月時点のものです。価格や仕様は変更される場合がありますので、購入前に必ず最新情報をご確認ください。



マコール
車関連企業に勤務しながら、現場で見聞きした“リアルなクルマ事情”を発信しています。
学生時代から会計事務所で経営者と接し、車の節税対策や高級車の選び方を学んだ経験をベースに、数字と実体験の両面から「ムダのないクルマ選び」を提案。
80年代後期のローバーMINIでレースに参加していたほどの車好きで、現在も趣味の延長線上で走行会参加。
カーリースから維持費、DIY整備まで、巷にあふれる情報を“使える形”に整理し、読者の疑問や不安を少しでも軽くすることを目的にこのサイトを立ち上げました。
「どこよりも現実的で、ちょっとマニアック」——そんな視点でクルマと向き合っています。